マール事件簿
ここでは、マールがやってくれた事件の数々を紹介していこう思います。しでかす度に増やしていこうと思っていま〜す。笑える話から、真っ青な話まで、どうぞお楽しみください。
マール3カ月の時。ヘチマ事件のすぐ後のこと。
夕飯の支度をしていて、マールはハウスに入っていた。
ちょっと手が空いたので、ハウスから出して遊んであげようと思い、オモチャを選んでいた。
その時、お父さんに呼ばれて事務所へ行った。その間、1分あったろうか。
戻ってみると、灰皿が……。
灰が辺りに散らばり、マールがそこに……。もう真っ青。灰皿の中にタバコが何本あったかなど
記憶しているはずもなく……。病院へ直行!事情を話し、すぐ吐かせることに……。
吐き気が来るまでの間、もう生きた心地がしなかった。マールも何だか苦しそう。
やっと吐き気が来て「ゲーゲー」が始まった。幸いにもタバコは食べていなかったようだ。
しかし、出るわ出るわ色んなものが。トイレシートのビニール、オモチャの端らしきもの、
そして木のクズらしきものetc。先生にシコタマ叱られた。
「守ってあげられるのは飼い主さんだけなんですよ。十分気をつけてくださいね。」
お父さんもお母さんもシュンとして帰ってきた。何事も無かったけど、あんなに苦しい思いをさせてしまったことを深く反省しました。それから、我が家の灰皿は蓋付きのひっくり返してもこぼれないものになりました。
そして、ゴミ箱も全部蓋付きになりました。総額○千円也。
マール3カ月の時。
この頃は、なるべく家を空けないようにしていた。留守番をハウスでさせると、吠えることと、トイレのシートを食べてしまうことが多くて、心配で留守に出来なかった。でも、どうしても夫婦で出掛けなければならない用があり、オヤツとオモチャを与えて留守にすることにした。新しいオモチャに興味を示してくれれば、何とかなるかな〜と思い、ヘチマのオモチャを買った。口にしても大丈夫と書いてあった。これなら、多少囓っても大丈夫だろうと思い、コングにボーロを詰めたものと一緒にハウスに入れて出掛けた。
1時間程して、帰ってみると、なんとそこにはヘチマのオモチャの端っこだけが残されていた。
食べてしまったのだ。多少ならまだしも、殆ど……。一瞬声が出なかった。夜だったので、とりあえず一晩様子をみようと思った。案の定、翌朝マールは「ゲーゲー」吐いていた。ヘチマの塊が出てきた。
メデタシ、メデタシ。マールは暫く我が家で「ヘチマ男」と呼ばれた。
マール8カ月の時。
孫がやって来た。年に一度しか帰って来ない。マールとは初のご対面。孫はその時2歳5カ月。
孫はマールが大きいので、可愛さ半分、怖さ半分だ。マールにとっては今まで、「僕だけのお父さん、お母さんだったのに!ライバル出現」という感じでしょうか。我が家に子供はいない、だからマールも子供に慣れていない。
私が孫を抱こうものなら飛び掛かってきて大変。公園に行っても同じ乗り物に乗りたいと吠えまくる。
結局、私は8カ月のマールを抱っこして滑り台に乗る羽目に……。笑えます。とにかくヤキモチがひどかった。
孫が帰る日、夫婦で荷物の積み込みを手伝っていた。マールはバルコニーからその一部始終をじ〜っと見ていた。イヤな予感がした。けれど、マールを空港に連れて行くことも出来ず、そのまま出掛けた。
帰ってくるとマールの様子が……。いつもは喜んでお迎えに出て来るのに……。
「何かやらかしたな!」バルコニーを見てビックリ仰天。バルコニーの人工芝の殆どが剥がされ、ちぎられていた。
幸い食べてはいなかったようだ。私はマールの気持ちを考え、叱ることができなかった。
私は黙って片付けた。その様子をマールはじ〜っと見つめていた。淋しかったのだろう。
大きな荷物を車に積んでみんなで出掛け、自分だけ置き去りにされたと思ったのか、帰ってこないと思ったのか。
あれ以来二度とこんなことはしていない。孫は今年は帰ってこなかったけど、来年は来る予定。
その時には大丈夫だろうか。だって、未だに「亮ちゃん」と言うとバルコニーに走って行き吠えている。
一抹の不安がよぎる。人工芝張替代○万円也。
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bP
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